整備工事の概要と問題点
事業の経緯
2017年 | びん沼自然公園に隣接する青年の家の跡地を活用し、公園全体も新たに整備するため「青年の家跡地等整備推進会議」がスタート 市により選ばれた関係する市民(10数名)と市と県の担当者が推進会議で公園の整備の方向性の議論を行う。 1~5回の会議で自然と水辺空間を生かした公園整備という基本方針策定 |
2018年 | 推進会議 中断 |
2019年 | 推進会議 中断 |
2020年 | 1月 2年ぶりに第6回推進会議が開かれる。 「水辺空間の整備が難しくなったのでパークゴルフ場で進める」と市が報告 9月 パークゴルフ場等の設計施工の契約議案が市議会で可決 11月 市が市民に向けた「びん沼自然公園整備事業に係る説明会」を開催 |
2021年 | 4月より工事開始(現在 工事は休工中) |
事業の概要
2020年度と2021年度で富士見市が10億4000万円をかけて公園を整備
- 公園管理施設の建設(1億9000万円)
- 大型遊具と展望台の複合施設の建設(1億6500万円)
- 36ホールのパークゴルフ場の建設(3億5200円)
- バーベキュー施設の設置
- キャンプ場の設置
- 駐車場の拡張(現在無料の駐車場を有料化の予定)
公園の施設は民間委託され収益はすべて委託された企業のものとなる予定
市は管理費として年間1000万円を委託企業に支払う予定
会が指摘している事業の問題点
■公園の整備に10億以上をかける必要があるのか?
市内の教育・福祉環境の整備もままならない中、大型遊具やパークゴルフ場を何億円もかけて整備することは大きな問題と考えています
今回の整備で投入する税金は市民一人当たり
10億4000万円÷11.2万人で 9000円強になります。
■市民の声を反映した整備になっているのか?
公募でなく市側が選んだ市民により構成される推進会議、その会議が決定した基本方針さえも2年間の空白期間を経て破棄され、市がコンサルタント会社と進めたパークゴルフ場の計画へと変更されました。一般市民への説明会は公園整備の業者契約が市議会を通過あとの事後報告でした。
市の市民を置き去りにした一方的な整備計画の推進は大きな問題と考えます
会では市民の要望を聴くために市民アンケートをとり247の回答を得ました。その中でも94%の方がパークゴルフ場に反対をしています
■貴重なびん沼の自然を壊してまでパークゴルフ場は必要なのか?
多くの野鳥が飛来し、多様な生き物が生息するびん沼自然公園は市民が自然と触れ合える大切な市の財産です。その貴重なびん沼の葦原をつぶし、パークゴルフ場を作ることは、環境保全の観点からも大きな問題と考えます